併合11級の慰謝料請求‐2つ以上の後遺障害の場合

交通事故被害相談 by 弁護士法人心

併合11級の慰謝料請求‐2つ以上の後遺障害の場合

1 併合とは

「併合」とは,系列を異にする身体障害が2以上ある場合に,重い方の身体障害の等級によるか,又はその重い方の等級を1級ないし3級を繰り上げて当該複数の障害の等級とすることをいいます。

たとえば,肩関節の機能障害と鎖骨の骨折を生じた交通事故に関して,肩関節の機能障害については,「1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの」として第12級6号と認定され,鎖骨骨折後の鎖骨の変形障害については,「鎖骨に著しい変形を残すもの」として第12級5号が認定される場合,これらは併合11級と判断されます。

このように,同一の被害者に複数の後遺障害が認められる場合でも,認定される等級は1つのみとなっています。

2 併合11級の場合の慰謝料

「自動車損害賠償責任保険の保険金等及び自動車損害賠償責任共済の共済金等の支払基準」(以下,「自賠責基準」といいます。)によると,第11級の慰謝料の金額は135万円とされており,これは併合11級でも同じ扱いです。

前記1のとおり,同一の被害者に複数の後遺障害が認められる場合でも,認定される等級は1つのみであることから,慰謝料についても1つの等級のみが認められることになります。そのため,上記の例の場合でも,第12級の金額(93万円)が2か所分(186万円)認められるわけではありません。

したがって,上記の例では,自賠責基準によれば135万円のみが認められることになります。

ただし,自賠責基準による金額は極めて低額なものであり,十分なものではありません。

そのため,弁護士が介入した実際の示談交渉や裁判手続きにおいては,裁判所や弁護士会で用いている基準を軸に進行していくことになります。

裁判所や弁護士会の基準によると,第11級の場合の後遺症慰謝料の基準は420万円であり,これは併合第11級の場合も異なりません。

3 増額事由

実際には,上記基準をもとに,後遺障害の内容,程度,被害者の職業や生活に生じた現実の不都合,事故の態様を総合的に考慮して,適切な金額を決めてゆくことになります。

特に増額事由として考慮されるものとして,加害者の過失の態様が重大である場合(飲酒運転,ひき逃げ,速度超過,信号無視,居眠り運転,無免許運転,わき見運転等)は,その重大性や悪質性の程度を考慮して増額の有無が判断されることになります。

また,加害者が事故後に証拠を隠滅したなど,常識に反するような著しく不相当な行為をした場合にも,増額事由として斟酌されることがあります。

その他,顔面醜状や生殖機能障害,歯牙障害等,その障害が労働能力に直接影響を与えるとは言い難いが,間接的に影響を与えていると認められる場合や,将来の手術費の算定が困難である場合等も,増額事由として斟酌されることがあります。

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